説明
サウンドクラッシュ文化を象徴する、80年代ダンスホール屈指のアンセム!
Tenor SawことClive Brightが19歳の頃に録音した代表曲「Ring The Alarm」は、1985年のジャマイカン・ダンスホールを代表する一曲。Winston Rileyが手掛けた「Stalag」リディムをバックに、Tenor Sawが畳み掛けるような歌とトースティングを披露する。単なるダンスホール・チューンではなく、サウンドシステム同士が競い合うサウンドクラッシュ文化を題材にした“サウンド・クラッシュ・アンセム”として特別な存在だ。
その背景にある「Stalag」はさらに重要。元を辿れば1973年頃に登場した古いリディムで、長くジャマイカのDJたちに使われ続けてきたもの。1985年、デジタル・ダンスホールが急速に進化する中でWinston Rileyがこのベース・リディムを再び前面に押し出し、Tenor Sawの「Ring The Alarm」がその象徴的なヴァージョンとなった。後のダンスホールで繰り返し再利用される“リディム文化”の重要性も、この曲から見えてくる。
B面の「Skin Out」はNardo Ranksによる同じ「Stalag」リディムのヴァージョン。「Stalag Version」はインストゥルメンタルとして収録され、ヴォーカル・チューン→別のDJヴァージョン→Versionという、ジャマイカのリディム文化ならではの構成になっている。つまりこの12インチ自体が、ひとつのリディムを複数のアーティスト/ヴァージョンで楽しむジャマイカ音楽の伝統を凝縮した内容。
Tenor Sawは「Ring The Alarm」を大ヒットさせた後、King Jammyの「Sleng Teng」にも参加するなど、初期デジタル・ダンスホールを代表する存在へ成長。しかし1988年、22歳の若さで亡くなり、その短いキャリアもあって「Ring The Alarm」は彼を象徴する決定的な一曲として残った。ダンスホール、レゲエ、ダブはもちろん、ヒップホップやベース・ミュージックのDJにも愛され続ける、まさにサウンドシステムのためのクラシック。
A Tenor Saw– Ring The Alarm
B1 Winston Riley– Stalag Version
B2 Nardo Ranks– Skin Out







