Description
90年代以降のエレクトロニック・ミュージックを語る上で欠かせない孤高のデュオが、終末的な世界観を描いた傑作アンビエント・アルバム。
スコットランド出身の兄弟ユニット、Boards Of Canadaによる4作目のアルバム『Tomorrow's Harvest』。『Music Has The Right To Children』『Geogaddi』でIDMやアンビエントの枠を超えて多くのアーティストに影響を与えた彼らが、長い制作期間を経て完成させた作品で、1970~80年代の映画音楽やライブラリー・ミュージックからの影響を色濃く反映している。
これまでの作品にあったノスタルジックで温かみのあるサウンドを残しつつ、本作ではより陰影に富んだ世界観へと踏み込んでいる。霞がかったシンセ、劣化したVHS映像を思わせる質感、静かに脈打つリズムが重なり合い、「Reach For The Dead」「Jacquard Causeway」「Cold Earth」などでは、荒廃した風景や記憶の断片を思わせる映画的なサウンドスケープを展開する。
タイトルの『Tomorrow's Harvest』から黙示録的な作品として語られることも多いが、本人たちは「避けられない未来の一段階」を描いた作品だと説明している。環境の変化や時間の流れ、人間の記憶といったテーマを、言葉ではなく音そのもので表現した一枚と言える。
メロディと空間、そして独特の質感によって深い没入感を生み出すBoards Of Canadaならではの世界が凝縮された作品。アンビエント、IDM、ダウンテンポを横断しながら、何度聴いても新たな情景を浮かび上がらせる現代エレクトロニック・ミュージックの重要作だ。
A1 Gemini 2:56
A2 Reach For The Dead 4:47
A3 White Cyclosa 3:13
A4 Jacquard Causeway 6:35
B1 Telepath 1:32
B2 Cold Earth 3:42
B3 Transmisiones Ferox 2:18
B4 Sick Times 4:16
B5 Collapse 2:49
C1 Palace Posy 4:05
C2 Split Your Infinities 4:28
C3 Uritual 1:59
C4 Nothing Is Real 3:52
C5 Sundown 2:16
D1 New Seeds 5:39
D2 Come To Dust 4:07
D3 Semena Mertvykh 3:30







