Description
夢見心地のラブソングとしてBryan Ferryが紡いだ80年代以降のポップ・ミュージック史に静かに、しかし確実に爪痕を残してきた“More Than This”。Cruisicはこの名曲を、原曲が持つ気だるくロマンティックな佇まいをそのままに、現代のダンスフロア仕様へと再構築した。Misa Sugiyamaによる柔らかく包み込むようなヴォーカルが曲全体を優しく満たし、そこに軽快に開放的に揺れるコード・カッティング・リフが軽やかなグルーヴを添える。安定して刻まれるベースとドラムが楽曲の土台をしっかりと支え、フロアで踊るための推進力を生み出している。バレアリックな解釈によるスペーシーな音作りは、原曲へのリスペクトを保ちながらも、Cruisicらしい浮遊感を纏った新たな一曲を生み出した。
長い夜を越え、フロアが少しずつ表情を変えていく明け方。踊り疲れた身体と心に寄り添う、癒しの一曲を探すDJたちのために――本作はまさにそんな瞬間のためにデザインされている。ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、空間系のプロダクション。それぞれの要素が緻密に組み合わさり、朝の光が差し込むようなイメージを描き出す一曲に仕上がった。
Side-Bに収録されるのは、Cruisicのオリジナル楽曲”Cosmic Breath”。印象的なサックスフレーズが楽曲全体を彩り、スペーシーなシンセコードがトラック全体を優しく纏いながら、独特の浮遊感を作り出す。そこに勢いとエレガンスが同居するピアノが加わり、曲の展開を大きく盛り上げていく。タイトな4つ打ちのドラムとパーカッションが確かなグルーヴを生み出し、フロアでの高揚感を支える推進力となっている。Side-Aの“More Than This”が纏う柔らかな多幸感とはまた違う、コズミックで開放的な世界観を描き出す一曲。カヴァーとオリジナル、二つの異なる表情を一枚に収めた、この盤ならではの構成をぜひ味わってほしい。
トラックリスト:
Side-A: More Than This
Side-B: Cosmic Breath
FLRS-196-A1
FLRS-196-B1







